折り上げ天井とは?間接照明でおしゃれに見せるコツと“ダサく見えない”デザイン・費用・納まりを徹底解説
2025.11.21

リビングや寝室など、住まいの各空間で採用されることが増えている「折り上げ天井」。天井中央部分を一段高く仕上げるデザインで、視線が上方向に抜けるため、開放感と高級感を演出できる人気の設計手法です。その一方で、「折り上げ天井はダサい?」「どんなクロスが合う?」「間接照明は必須?」といった悩みもよく聞かれます。
この記事では、折り上げ天井の仕組みやメリット・デメリット、間接照明の演出方法、失敗しないデザインのポイント、クロス・木目の選び方、費用相場までを住宅設計のプロの視点で詳しく解説します。
1. 折り上げ天井とは?|天井を一段高くして空間を広く見せる設計手法
●折り上げ天井の基本構造
折り上げ天井とは、天井の中央部を一段高くして仕上げるデザインのことです。通常のフラット天井に比べて“高さの変化”が生まれ、空間全体に立体感と奥行きが生まれます。視線が上方向に広がるため、天井の圧迫感が軽減され、部屋が広く見える効果も期待できます。
●採用される代表的な場所
折り上げ天井は、以下のような空間でよく採用されます。
- リビング
- ダイニング
- 玄関ホール
- 主寝室
吹き抜けよりもコストが抑えられ、施工の自由度が高いため、多くの住宅で取り入れられています。
2. 折り上げ天井のメリットとデメリット
●メリット
①開放感・高級感が生まれる
段差が視覚効果を生み、ホテルのような上質な雰囲気になります。
②照明計画がしやすい(特に間接照明)
折り上げ部分にLEDライトを仕込めるため、光の演出が容易にできます。
③空間のゾーニングに役立つ
リビングとダイニングなど、空間を緩やかに区切る効果も。
●デメリット
①施工費用が上がる
天井下地・クロス・手間が増えるため、通常天井よりコストアップします。
②デザイン次第で“やりすぎ感”が出る
段差が深すぎたり光が強すぎる場合、派手に見えてしまいます。
③掃除やメンテナンスがしにくい
段差部分のホコリ掃除や照明交換が手間になる場合もあります。
3. 折り上げ天井は「ダサい」?その原因と解決策
●「古い」「派手すぎる」と言われる原因
折り上げ天井がダサく見える主な原因は以下の通りです。
- 段差が深すぎて重苦しい
- 間接照明の光量が強すぎてギラつく
- クロスや木目が主張しすぎる
- 全体の色調バランスが崩れている
過度な装飾や照明が空間全体の調和を阻害し、「古い」印象になることがあります。
●“ダサく見えない”ためのポイント
①段差は10〜20cmを目安に
深すぎると昭和的・派手な印象に。控えめが今のトレンドです。
②光は暖色系で柔らかく
リビング・寝室に合うやさしい光で上質感を演出します。
③素材・色調を揃えて統一感を作る
クロス・木目・照明ラインの色調を揃えることで洗練された印象に。
4. 間接照明×折り上げ天井の効果的な組み合わせ方
●間接照明を取り入れるメリット
- 光源が直接見えず、柔らかい光が広がる
- 天井を照らすことで開放感UP
- 夜のリラックス空間に最適
折り上げ天井との相性が良く、リビング・寝室での採用が特に多い照明方法です。
●配置の基本パターン
①外周ラインにLEDを仕込む王道スタイル
直線型・コーナー型・全周囲型など、間取りに合わせて選べます。
②折り上げ内部の壁面を照らすパターン
間接照明の影が天井に美しいグラデーションを作ります。
●照明色の選び方
- 電球色:落ち着いた空間・リビング・寝室向け
- 白色光:モダンインテリアやシンプルデザイン向け
調光タイプを選べば、多用途に対応できます。
5. 折り上げ天井の“納まり”と施工の基本
●納まりとは?
納まりとは、天井の段差・照明・下地・梁などの“取り合い”のこと。
見た目の美しさだけでなく、メンテナンス性にも影響するため、設計段階での計画が重要です。
●美しく見せる納まりのコツ
①折り上げの角ラインを揃える
角が乱れていると一気に雑な印象になってしまいます。
②間接照明の反射面はマット素材に
光ムラが出にくく、上質な仕上がりになります。
③梁との取り合いをしっかり確認
梁を避けるために折り上げを深くした結果「ダサくなる」失敗もあるため注意が必要です。
6. クロス・木目の選び方で印象が変わる
●折り上げ部分をアクセントにしたい場合
- 濃色クロス:奥行きと高級感UP
- 木目:ナチュラル・和モダン・ホテルライクに対応
- グレー系:スタイリッシュで今風のデザインに
●全体を一色で統一する場合
白系のクロスで統一すると、広く洗練された印象になります。
間接照明との組み合わせで柔らかい雰囲気が生まれます。
●人気の組み合わせパターン
- 木目×暖色LEDで落ち着いたホテルライク
- グレー×ブラックラインでモダン&シック
- ベージュ×ナチュラル木目で北欧テイスト
7. 折り上げ天井の費用相場とコストを抑える方法
●費用の目安
一般的な戸建てのリビングで、折り上げ天井の施工費用はおおよそ以下が目安です。
- 施工費の相場:1㎡あたり1万円~3万円
- 5㎡の場合の施工費:5万円~15万円
- リフォームの場合の相場:1㎡あたり12,000円~15,000円
- 照明・装飾の追加費用:間接照明、化粧梁、シーリングファン設置などの場合、別途費用が発生します
天井高や面積、照明タイプによって変動します。
●コストを抑える方法
- 折り上げ範囲をリビングの一部に限定する
- ダウンライトとの併用で照明数を最適化
- クロスをシンプルにして素材単価を調整
「部分的に折り上げる」だけでも、おしゃれな印象を作ることができます。
8. 実例・公開イメージ|おしゃれに見せる折り上げ天井のデザイン
●リビング:木目天井×間接照明
木目を貼ることで、照明の光が柔らかく広がり、落ち着いた上質な雰囲気に。
●ダイニング:クロスの色でゾーニング
折り上げ部分だけクロスの色を変えると、食事の空間が引き立ち、メリハリが生まれる。
●寝室:淡いグレー×間接照明でホテルライク
夜のくつろぎ空間にぴったり。調光式照明があれば気分に合わせて明るさを変えられる。
9. まとめ|折り上げ天井で“おしゃれ×快適”な空間づくりを
折り上げ天井は、採用するだけで視覚効果により空間が広く見え、おしゃれな雰囲気を生みやすいデザインです。しかし、段差の深さ・照明の明るさ・素材選びを誤ると“ダサく見える”可能性もあるため、事前の計画が重要です。
間接照明・クロス・木目の組み合わせを工夫することで、住まいの印象は大きく変わります。費用や納まりも理解した上で、住宅会社と相談しながら理想の空間づくりを進めましょう。
